2種類の因果関係

最近、「原因と結果の関係にも2種類ある」ということが、最近ようやくはっきり理解できてきました。

一つは、物理的な次元の中での因果関係。これはビリヤードの球の動きのように機械的で、計算による予測が可能である。これを"横次元"の因果関係と仮に呼ぶことにします。

もう一つは、意識の次元から物質の次元への働きかけによる因果関係。こちらは意識次第で結果が変わるので、簡単に結果を予測することができません。こちらは"縦次元"の因果関係と呼ぶことにしましょう。

"横次元"の因果関係は、近代科学として種々解明され、明らかな自然法則として、現在学校で教えられています。

一方、"縦次元"の意識から物質に及ぼす因果関係は、たとえば、オリンピックの開催地元国のメダル数の多さに見られます。

オリンピックが開催されると開催国の国民的の応援は否が応でも高まります。自国開催時のメダル獲得がどの国でも多くなることは、みな経験的には知っているのですが、その結果が数値で明確に定式化されていないことから"科学的"とはなされず、その力が学校の教科書で正式に教えられることはありません。

このように、後者の"縦次元"の因果関係の解明は、これまで科学では(物理的に観察できないものや安定的に見えない関係は相手にしないという)科学者界の自主規制によって忌避されてきました。

しかし、これからはそうでなくなることでしょう。なぜなら、さまざまな統計結果により、人間の意識のチカラというものに、注目が集まり始めているからです。たとえば、量子力学など最先端の分野ーーといってもすでに提唱から100年経ってしまっていますがーーでは、観察が実験結果に影響を与えることが事実として明らかになっています。

こうして、21世紀の新しい科学は、"横次元"だけでなく、"縦次元"の因果関係の解明にも大きく進んでいくでしょう。そしてさらには両者の関係の整理がなされるなど、これまでの学校で習わなかった異次元のチカラを前提とするダイナミックな世界観が、まもなく私たちの前に姿を表してくることでしょう。

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