道徳現在、まるで藪の中に埋もれてしまっているように見える道徳規範の問題と人間の自由の問題に光を当てて考えます。

利害関係の複雑化した現代の社会。一昔前に比べて価値観の多様化が進み、様々な場面において、伝統的な道徳基準が失われつつあるように見えます。

メディアやネットからは、日々、様々な犯罪、不祥事、感情的なバッシングなど、社会全般のモラル低下を思わせる情報が目に飛び込んでくる一方で、公立学校で道徳の特別教科化が実施されるなど、次世代への教育の内容も変わろうとしています。

こうした中で、私たちは今、忙しい日々の生活に紛れ、流されて、本来これでいいのだろうか?という一抹の疑問を抱きながらも、道徳の問題について誰かと話したりすることなく、と語り合ったりできない状態にある、というのが実情ではないでしょうか?

この講座では、現在、まるで藪の中に埋もれてしまっているように見える道徳規範の問題と人間の自由の問題に光を当てて、参加者のみなさんと、新たな時代の道徳のあり方について、一緒に考えてみたいと思います。

「道徳」のセッションでは、次のようなトピックを扱います。

○ 私たちの善悪の基準は何によって決まる?
○ 育ちや文化による価値観の相違をどう考える?
○ 道徳は「古き良き時代」から荒廃しているか?(理由は?)
○ 自然の摂理に沿った道徳とは?